学術集会
会 期
平成23年11月19日(土) 13:30 〜 17:40 17:45 〜 懇親会
参加費:2,000円 懇親会費:1,000円
テーマ
「経験から検証へ発展する がん免疫治療」
総会会長: 村垣 善浩 (東京女子医科大学先端生命医科学研究所
先端工学外科/脳神経外科 兼任)
<第8回がんワクチン療法研究会学術集会の開催挨拶>
手術、放射線治療、化学療法につぐ第4の治療として免疫療法が注目を浴びている。日本では30年以上前より、丸山ワクチンをはじめクレスチンやピシバニール等多数の非特異的がん免疫療法が盛んであった。中には著効例が経験されているにもかかわらず、国際的に評価される方法論で有効性を示す、すなわち検証することができず、現在に至っている。
一方、欧米では2010年FDAが、難治性前立腺がんに対する治療薬Sipuleucel-Tに対し、がんワクチンとして始めて承認した。NEJMに報告された第3相ランダム化研究においてプラセボ対照と比較し4ヶ月の生存期間中央値(MST)の延長(25.8カ月対21.7カ月)を示した結果を受けてである1。4ヶ月の生存期間延長は実臨床で各医師が体感できる違いではなく、科学的統計学的手法によって“描出される”有効性の違いである。ちなみに丸山ワクチンも以前2重盲検でのランダム化試験が行われた2のであるが、渉猟し得た限り結果が学術雑誌に公表されておらず、評価を困難にしている一因であろう。
我々も堀智勝現名誉会長の指示のもと、当時理化学研究所の遺伝基盤研究部細胞材料室の室長であった大野忠夫先生との共同研究を始めた。丸山隆志講師とともにCTLやNK細胞を手術摘出腔に直接投与する細胞治療を始め、奏功割合は高くないが、著明な効果を得られた症例−CTLでCRを示した膠芽腫症例、NKでPRを示し現在まで10年間増大ない再発神経膠腫−を経験した。その後、大野先生がセルメディシン社を立ち上げて以降、自家腫瘍ワクチンの臨床研究を施行している。前向きの第I/II相探索試験を施行し、MST21.4ヶ月という良好な成績を示した3。試験中も後も、我々自身も治療効果を体感できた訳でなく、フォローの解析で判明したのである。現在新規抗癌剤テモゾロミドの承認により筑波大学石川栄一先生松村明先生を中心に新たな第I/II相探索試験が行われている。
本学会では自家腫瘍ワクチンの臨床経験を中心に討議が行われるが、招待講演として東京女子医科大学で長年がん免疫療法を主導してこられた有賀淳教授に消化器がんに対するワクチンのお話を幅広く伺えることになった。学会での討論をもとに、肝がんにおいて海外ランダム化試験で効果が検証されている自家腫瘍ワクチンであるが、他のがんにおいても探索試験や検証試験を行い、経験から検証へ評価を進めていくべきと考える。その際患者選択を含めプロトコールデザインが重要であり、本学会がその端緒となれば幸いである。
1. Kantoff PW, Higano CS, Shore ND, et al: Sipuleucel-T immunotherapy for castration-resistant prostate cancer. N Engl J Med 363:411-22, 2010
2. http://www.ja.wikipedia.org/wiki/丸山ワクチン
3. Muragaki Y, Maruyama T, Iseki H, et al: Phase I/IIa trial of autologous formalin-fixed tumor vaccine concomitant with fractionated radiotherapy for newly diagnosed glioblastoma. Clinical article. J Neurosurg 115:248-55, 2011
特別講演
「消化器がんに対するがんワクチン療法の現状と展望」
有賀 淳 (東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 教授
)
参加登録のご案内
第8回がんワクチン療法研究会参加募集中です。
参加費:2,000円 懇親会費:1,000円 (当日受付で申し受けます)
参加ご希望の方は、下記メールアドレスへお名前(ふりがな)・郵便番号・住所・電話番号・メールアドレスをご記入の上、お申込みください。
学術集会 演題の申し込みは下記からお願いいたします。
第8回がんワクチン療法研究会は、「会長講演」、「特別講演」、「口演による一般演題発表」で構成されます。
会場のご案内
- 東京女子医科大学病院
- 新宿区河田町8-1<地下鉄大江戸線若松河田町下車 若松口より徒歩5分>
